No62.創業時の資金調達は?(日本政策金融公庫)
ビジネスを始めるにあたって、自己資金が十分にあれば問題ありませんが、ある程度余裕をもってビジネスをスタートさせるに越したことはありません。
そこで、自己資金以外の資金調達手段も検討しておかなければいけません。
1.自己資金があれば資金調達は不要?
自己資金があっても、ビジネスに必要な資金であれば、どんどん借入はすべきです。
借入は悪ではなく、借入をすることで、支払利息以上のリターンを得られればよいわけです。
「有利子負債とは?」の所にも記載していますので、ぜひご参照ください。
同業他社に差をつける、スタートダッシュはすごく大切です。
そのために必要な資金であれば、どんどん借りて、他社よりも一歩でも先に進むべきです。
2.調達方法
いくつかありますが、考えられるのは、こんな感じでしょうか。
① | 家族・知人などから借りる |
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② | 銀行借入・リースやクレジット |
③ | 私募債や社債 |
④ | VCや民間企業等から出資を受ける |
⑤ | 補助金や助成金 |
一般的なのは、「銀行借入」ですね。
しかし、創業時は実績がないため、民間の金融機関から借入することは非常にハードルが高いです。
一番現実的なのは、「日本政策金融公庫」からの融資ということになります。
3.日本政策金融公庫って?
100%国が保有する、いわば国の金融機関です(特殊な株式会社)
一般の金融機関が行う金融業務を補完する役割ですが、特に起業前や起業間もない会社への「創業融資」の分野では、代表的な金融機関となります。
(特徴)
① | 安い固定金利(約1.5〜4.0%)で借りられる。 |
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② | 信用保証協会などを介さないため、信用保証料がかからない。 |
4.どんな制度があるの?
いろいろな制度がありますが、代表的なものを下記にまとめておきます。
詳しい説明は、日本政策金融公庫のHPをご参照ください。
制度の種類 | 特徴 |
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新創業融資制度 |
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新規開業資金 |
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その他 |
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5.事務作業
どんな融資でも共通ですが、資金調達するにあたっては、さまざまな書類を作成していかなければならず、手間と時間がかかります。
もちろん、ご自身でもできますが、、個人的には、専門家(税理士など)にサポートを受けることをお勧めします。
時間を有効活用するには、専門分野は、割り切って外部に委託することも必要ですね。
6.まとめ
日本政策金融公庫は国の機関ですので、民間銀行と異なり、営利を目的としていません。
したがって、実績のない創業ベンチャー企業にも積極的に融資を進めてくれます。
ただし、しっかりとした事業計画や返済計画が必要となります。
ビジネスプランを立てる上で、事業計画は必須となりますが、銀行融資を受けるにあたっても、「事業計画」は大事になってくるんですね。