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1.自己資本利益率(ROE)とは?

株主資本利益率ともいわれます。
株主資本(=自己資本)に対して、当期純利益がどれくらいでているのか?を示す指標となります。
最近は、このROEを重視する企業も多いですね。Return on equityの略となります。

 ROE(%)=(当期純利益÷自己資本)×100

 

2.総資産利益率(ROA)とは?

総資産(負債+自己資本)に対して、当期純利益がどれだけでているのか?を示す指標となります。
ROEと同様、ROAも重視する企業は多くなってきましたね。Return on Assttsの略となります。

 ROA(%)=(当期純利益÷(負債+自己資本))×100

 

3.ファイナンシャルレバレッジ(FL)とは?

借入金に対して、どれくらいの総資産を保有しているのか?という比率を示す指標です。
裏返すと、自己資産に対して総資産はどれくらいか?も示しています。

 FL(%)=(総資産÷自己資本)×100

 

4.事例

以下のA社とB社は、借入金と自己資本の金額が、全く正反対となります。
それぞれのFL、ROE、ROAを比較すると、次の通りとなります。

A社 B社
①借入金 80,000 20,000
②自己資本 20,000 80,000
③総資産(=① + ②) 100,000 100,000
④利益(支払利息控除前) 5,000 5,000
⑤支払利息 2,400 600
⑥利益 (=④ ‐ ⑤) 2,600 4,400
⑥FL(③ ÷ ② × 100) 500% 125%
⑦ROE(=⑥ ÷ ②) 13% 5.5%
⑧ROA(=⑥ ÷ ③) 2.6% 4.4%

実は、式を読み解くと、ROE=ROA×FLとなります。

何を意味しているかというと、
FLが高ければ高いほど(=借り入れが多いほど)ROEは高くなるということです。
これは、「レバレッジ効果」と呼ばれます。
借入が多ければ多いほどROEを高める効果があるので、借入自体は、ROEにとってはよいということですね。
この例では、A社の方が、借入が多く、しかもROEはB社よりも高くなっています。

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