No105.合弁会社のメリットは?(ジョイント・ベンチャー)
1.合弁会社とは?
合弁会社は、例えば、複数の企業が新たに「共同事業」をしたい場合に、合同で出資して設立された会社のことを指します。
ジョイント・ベンチャーとも呼ばれます。
位置づけは、M&A(合併・買収)と業務提携(アライアンス)の真ん中です。
ちなみに、「合弁会社」は、会社法上の言葉ではありませんので、「株式会社」とか「合同会社」などの区分とは、全く「別の概念」となります。
2.合弁会社のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
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|
3.合弁会社の最近の例
2年ほど前になりますが、携帯電話のLINEとサイバーエージェントが「合弁会社」を立ち上げたっていうニュースがありました。
サイバーエージェントはゲーム事業の開発ノウハウがあり、LINEは、アジアを中心とした豊富なユーザー基盤を有するので、それぞれのメリットを活かして、世界的に競争力のあるゲームコンテンツを開発していくようですよ。
こういった合弁会社は、それぞれの特徴を生かした「シナジー効果」が期待できそうですね。
4.出資比率は?
2社で合弁会社を作る場合、50対50の出資比率で設立する場合もありますが、そうでないケースもあります。
半分ずつの方が、公平で、しかも対等な感じはしますが・・
逆に考えると、どちらも「意思決定」ができない可能性もあるわけです。
これらを勘案して、メインの会社側が多く出資する「合弁会社」も存在しています。
この場合、出資比率の少ない「少数株主」は、全く意見を言えないので意味がないのでは?と思うかもしれません。
しかし、「種類株式」の発行など工夫することで、解決できます。
例えば、「拒否権付株式」を発行すれば、メインの株主の意思決定を尊重しつつ、少数株主の意見も反映することができます。
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