No100.買収(子会社化)と合併の違いは?
「子会社化」(買収)って言葉・・よく聞きませんか?
イメージを簡単にお伝えすると、「他社を、自分の会社の傘下に入れてしまう」ことをいいます。
一般的に「子会社化」は、「合併」と対比して、「買収」と呼ばれることもあります。
また、合併や子会社化(買収)は、総称して「M&A」と呼ばれることが多いです。
1.子会社化(買収)とは?
会社が、「他の会社」の発行済株式の半分超を、「他の会社の株主」から買い取ることをいいます。
(例外的に、発行済株式の半分以下の買取でも、実質支配基準で「子会社化」になるケースはあります)
2.合併と買収(子会社化)の違い
子会社化(買収) | 合併 | |
---|---|---|
共通 |
|
|
違い |
|
|
3.子会社化(買収)のメリットデメリット(合併と比較)
合併、買収を含めた、一般的なM&Aのメリットデメリットは、M&Aとは?をご参照ください。
「子会社化」を「合併」と比較した場合、グループ再編という観点では・・
「子会社化」の方が「株式を移転するだけ」ですので、スムーズに運びやすいという点が特徴です。
両者を比較すると以下の通りです。
子会社化(買収) | 合併 |
---|---|
買収子会社が赤字続きで撤退したい場合は、子会社だけを清算すればよく、逆に業績がよい場合は、子会社株式を売却するだけで投資回収が図れます。 | 会社が1つになるため、例えば、赤字の事業だけを「一旦分離して」清算したり、売却しないといけません。手続きが1つ多くなります。 |
4.TOBとは?
Take over bid、日本語では「株式公開買付」と呼ばれます。
上場会社等を子会社化したり、非上場化したい場合などに利用される「企業買収方法」です。
あからじめ「期間・株数・価格」などを公告して、市場外で株式を買い集める手法です。
(TOBが行われる背景)
上場会社には「不特定多数」の株主がいますが、市場で買い取る場合は、「取得ごとに株価が変動する」等、スムーズに買取りを進めることができません。
そこで、これらの株主から効率よく株式を買い取るために、TOBを利用します。
あらかじめ、「期間・株数・価格」などを公告し、市場外で株式等を買い集めるTOBを利用することで、スムーズな株式取得が可能となります。
また、TOBは、市場に流通する株式を、自社で集めたい場合「自社株買い」にも利用されます。
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