No76.会社設立の法的手続（設立登記まで）
会社の「設立までの法的手続」をまとめますね。
定款の作成以降は、司法書士さんに依頼すれば、すべてやってくれます。
１．印鑑の作成
会社設立前に、まず法人の印鑑を作成します。
ここは、ご自身で準備される所です。
設立手続の中で、法人代表印などが必要となりますので、まずは法人印を作成しましょう。
| ① | 法人実印（代表印） | 登記する際に必要となるものです。 |
|---|---|---|
| ② | 銀行印 | 法人口座を作成する際に、銀行に届け出る印鑑です。特に法人実印と同じでも、問題はありません。 |
| ③ | 角印・ゴム印 | 請求書や見積書作成の際に利用する印鑑です。 |
最低限必要なのは、①だけです。その他は任意ですので、必要に応じて作成されてもよいかと思います。
なお、法人設立にあたっては、「発起人個人の印鑑」や「印鑑証明も必要」となります。
２．定款の作成・認証
定款を作成します。そして、定款を公証人役場で「認証」してもらいます。
登記する法人の場所「所管の公証人役場」となりますが、事前に連絡の上、必要な書類を確認したうえで訪問されることをお勧めします。
３．資本金振込
定款の認証が終われば、実際に資本金を振り込みます。
この時点では、「法人の通帳」はまだ作成できていませんので、振込先は、代表取締役となる個人（発起人等）の通帳となります。
４．登記
詳しい内容は他のHPに任せるとして、「登記に必要な書類」だけ列挙しておきますね。
どれにどの印鑑を押すかなど・・結構ややこしいです。
このあたりは、司法書士さんがやってくれますよ！
| ① | 登記申請書 |
|---|---|
| ② | 登録免許税準備 |
| ③ | 定款 |
| ④ | 発起人の決定書 |
| ⑤ | 取締役の就任承諾書 |
| ⑥ | 代表取締役の就任承諾書（監査役もいれば、監査役の就任承諾書） |
| ⑦ | 取締役全員の印鑑証明書 |
| ⑧ | 資本金の払込み証明する書類（通帳添付） |
| ⑨ | 資本金の額の計上に関する証明書 |
| ⑩ | 登記すべき事項を保存したCD-R又はFD |
| ⑪ | 印鑑届出書（代表取締役） |
５．自分でやるべき？？
ご自身で設立するのも可能ですが、個人的には、専門家に依頼されることをお勧めします。
もちろんお金がなければ無理する必要ありませんが！
なぜなら、設立作業は、ご自身のメインビジネスとは異なる作業ですので、「手間と時間を無駄にする」ことが多いからです。
個人的な意見ですが、「お金を使って時間を買い、確保した時間で、自分が一番効率的にできる仕事を進める」のがベストかなと思います。
ちなみに、私は、専門外のものはできるだけ外注することにしてますが、結果、まわりまわって、将来的に、その先から別の仕事を頼まれることもあります。
「起業にあたって準備することは？」でも記載しましたが、「お金を投資すればいつか返ってくる」というイメージがあります。
目の前のお金を惜しむことで、結果大きな損をしていることもあるかもしれません。
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