No73.創業時の預金口座の開設
設立一連の手続きが終わると、次はお金の話です。
「預金口座の開設」ですね。
最近は、意外と預金口座の開設が厳しくなってきています。
私も、起業の際は簡単に考えていたのですが、最初は、都銀さんの「口座開設」が開設できませんでした。
「他の銀行口座を開設してからならOK」・・というすごい断られ方でしたけど。
最近は「マネーロンダリング」や「振り込め詐欺」などで厳しくなっているんでしょうね。
1.必要書類
一般的に必要な書類は以下の通りです。
① | 口座開設依頼書 |
---|---|
② | 登記簿謄本 |
③ | 定款 |
④ | 法人代表取締役の印鑑証明書 |
⑤ | 代表印 |
⑥ | 本人確認書類 |
⑦ | 銀行登録印(代表印でも可) |
2.注意事項
- 口座開設には、意外と時間がかかりますので、余裕をもって銀行手続は進めておきましょう。
申請後、10日~2週間程度かかる場合もあるようです。しかも、最終的に断られるケースもありますので! - 預金口座開設に必要な、法人の「登記簿謄本」は、法人登記が終わってもすぐに交付してくれるわけではありません。
設立登記後、1週間程度は登記簿謄本が入手できない点も考慮しておきます。
3.銀行口座開設が断られる理由
一般的に断られる理由は、以下の点が多いようです。
- 資本金が少ない。
- 登記住所の実態がない(バーチャルオフィスなど)。
- 定款記載の目的が多すぎる(何をするのか?銀行に伝わらない)。
4.どこの銀行がよい?
一言で銀行といっても、大きく「都市銀行」「地銀・信金・信組」「ネット銀行」の3つに分かれます(ゆうちょ、日本政策投資銀行は除く)。
「起業」の観点で、それぞれのメリットデメリットをまとめると、以下の通りとなります。
都市銀行 | 地銀・信金・信組 | ネット銀行 | |
---|---|---|---|
メリット | ATMが全国にある。 | 地域密着のため、比較的融資に親身に応じてくれる。 |
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デメリット |
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エリア限定のため、ATM等は都銀よりも狭い。 |
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「地銀・信金・信組」は、「都市銀行」と「ネット銀行」の真ん中というイメージでしょうか。
私がお勧めするのは、地銀(信金・信組)とネットバンクを1行ずつ持っておくことです。
普段の決済は、手数料の安いネット銀行で行います。
そして、社会保険等の「口座振替」ができ、かつ比較的手数料も高くない地銀(信金・信組)の口座があれば、十分だと思います。
口座は「普通預金口座」でよいと思います。
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