No18.資金調達の種類(直接金融と間接金融)
1.直接金融と間接金融
資金調達の方法は、大きく2つに分けることができます。
株式の発行(直接金融) | 銀行借入(間接金融) | |
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メリット |
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デメリット |
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2.その他の資金調達
(1)資産の売却
保有している資産、例えば土地や建物、在庫など・・不要な資産を売却することで資金を調達することが可能です。
(2)リース
実は、リースも資金調達の一種になります。
例えば、手元資金がない状態で、500万の機械が必要な場合を考えます。
①500万を銀行から借り入れて、機械を購入(=借入返済あり)
②500万のリースを組んで機械を利用(=リース返済あり)
どちらも手元資金はない状態から始めますが、共通点は、500万の機械を利用することができ、かつ返済もあるんですね。
実際に資金500万動くかどうかの違いはあれ、資金調達という点では同じになります。
(3)補助金・助成金
いろんな種類の補助金等が存在します。
なかなか自分で調べるのは困難ですが、商工会議所等に行けば、いろいろ教えてくれます。
特徴は以下の通り
- 返済が不要(借入金と異なる点)
- 年ごとに「業績等」の報告が必要な補助金もある
- 収入になるため、税金課税対象
- 入金のタイミングが一般的に遅い(1年後などが多い)
3.借入とリースの違い
(1)リースは設備資金のみ
借入金は、借り入れたお金を、設備資金に限らず、運転資金にあてこともできますので、資金使途に制約はありません。
一方、リースの場合は、実際にお金が入ってくるわけではないので、設備資金という点に限定されます。
ですので、設備投資が必要となる、飲食業などでリースは利用されるケースは多いですね。
(2)金利(リース料率)は、通常の借入金より高い
一般的に、リース料率の方が借入利息よりも利率が高いケースが多いです。
(3)銀行借入とは別枠
リースは、リース会社が独自に審査しますので、借入審査が通らなかった場合でも可能なケースはあります。
また、融資限度額とは別枠のケースもありますので、リースは、借入融資が下りなかった場合でも利用できる点、選択枝は広がりますね
(その分、少し金利が高くなっています)。
ただし、リース契約は、中途解約不可や、リース期間終了後の買取りなど、条件が付与されているものも多いですので、契約の際は、条件には十分留意しましょう。
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